独身貴族と結婚難民の違い

ふと気が付いたのですが自分の身の回りとか知っている三十歳以上の男性で結婚していない独身者が過半数を超えていて三十台に限定いたしますと実に72%が独身男性なのでありまして、なんとも恐ろしい現実が静かに進行していて今では身の回りに見える状態まで進んできているようですね。

そういえばほんの2~30年前の結婚に関する風潮と現在はほんとうに変わりましたね。

まずいまでは死語とは言わないまでも絶滅危惧種に指定されている独身貴族って言葉が普通に使われておりまして、結婚適齢期を過ぎても独身生活を楽しんでいる人の事を揶揄して独身貴族と言ったものですが、いつの間にか貴族が没落いたしまして平民ならましだったんですけど難民になっちゃったんですよね。

一応は結婚難民と独身貴族の違いは定義されていてまして、独身貴族とはその気になればいつでも伴侶を見つけて結婚できるけれど、個人の生活や遊びを優先させたいので自分の意思で独身生活を続けている人の事です。

もちろん結婚難民とは結婚したくても相手がいないし、その可能性も低い人と天と地ほどの現実での違いが有りまして、その意味からいっても今の日本でも相当数の独身貴族が日本各地で生活しているに違いないのですけど、まぁ本人は独身貴族のつもりでも傍からは難民認定されちゃっているって場合も多いと思いますけどね。

しっかしまだ結婚難民って言葉が生まれていない時代は男性サラリーマンでしたらある一定の役職への昇進するときに、明らかに独身者は不利な扱いを受けている時代があって、三十歳を過ぎても独身のままでいると、あいつはどこか人間的に欠陥があるんじゃないかとか、やっぱり独身者は守るべきものが無いから責任感が希薄だから、やっぱり信用できる妻帯者を優遇しましょうとなっていましたね。

ここだけ聞くと本人の能力と無関係に独身か妻帯者かといった理由で昇給や昇格を差別しちゃいけないといった意見が出てきますけど、そんな時代では独身の部下のことを心配した上司が自分の伝で相手を探してきたり、親戚筋だとか近所の有力者が結婚相手をどこからとも無く探してきてくれたいわば適齢期になると社会全体が無料の結婚斡旋所になってくれるみたいな実に良い時代だったんですよね。

まぁいまや非正規社員労働者が全体の過半数の多数派を占めてしまいましたから、独身だから昇給や昇格に影響するなんて事も少なくなってしまいまして、もちろん非正規社員がゆえに年収が低いなんてのも結婚難民を大量生産する要因になっていますが、これって自民党の進めてきた政治の結果でもありますよね。

つまり規制緩和で労働者の非正規化を進めて、本人の能力以外で昇給や昇格を差別しちゃいけないって言い出して、気が付いてみれば今のこの惨状ではないでしょうか?

このページのAI朗読(字幕付き)