アラフォー独身女性はとても損【女性向け恋愛コーチング51話】

前回のお話:共働きが前提の婚活と結婚【女性向け恋愛コーチング50話】

いよいよ明日の夜に元が会社帰りに夢子の部屋を訪ねてくるという日は、自分でもよくわからないなりに前夜祭という事で、コンビニで色々と買い込んできて何故か一人で祝杯を挙げていた。

別に婚約したわけでもなく、そもそも恋人になれたかどうかも怪しい状態だったし、さらに輪をかけて、仮に前向きに考えたとしても、相手が低収入の男性という事で、結婚後に生活を維持できるかどうかは、明夜に二人で生活シュミレーションして考えるという状態なのだから、祝杯を上げる事が出来るような段階では無かったのだが、そうぜずにはいられなかった。

何故ならば明夜に元がやってくるという、いわば王子様の訪問を待っている期待が4割で残りが、話し合い次第でそのまま破談というか失恋という事も可能性として十分に考えておく必要があったので、気分を紛らわせるために祝杯を上げている状態だった。

何となくつけたテレビ画面からはLGBTを巡る議員の発言に始まって、特集では7040問題8050問題を取り上げていた。

「なんだか年々結婚するのが狭き門みたいになっているみたいだし、そもそもLGBTみたいなわけのわからない人たちよりも、生粋の結婚難民を救済するのが先じゃないかしらね!
だいたい人権って騒ぐ人が必ずしも正しいってわけじゃないのよね。」

琥珀色の液体を胃袋に流し込みながら、まったくアラフォー独身女性はとても損だって思えてきた。

ちゃんと働いて妻帯者よりもしっかり税金を支払って、それでいて訳のわからないLGBTみたいな人の人権を主張する弁護士が出てきたり、待機児童問題に取り組む議員が居たり、いろんな分野で救いの手を差し伸べる機会があるわけだが、ではアラフォー独身女性が結婚できなくて可哀想だから、公的に支援しましょうみたいな取り組みは、少なくとも夢子が住民票を置いている役場ではやっていなかった。

考えていてなんだか自分が負け犬みたいに思えてきて悲しくなったところで電話が鳴った。
元の携帯からだった。

もしかして明日は行けないといったキャンセルの不安がかすめたがとにかく電話に出る事にした。

「もしもし夜分にすいません元です。

明日の夜なんですけど本当に私が一人住まいの夢子さんの家に行って良いのか少し不安になって電話しちゃいました。

京都ですとね、いつでも寄っておくんなさい!って言われて本当に寄っちゃう人は野暮な人みたいな所があるのですけど、迷惑じゃないですか?」

それを聞いて夢子はホッとした。

「私が誘ったんじゃないですか♪

私が強引に誘ったみたいで私としては喜んで今すぐにでも来てほしいって感じですから、絶対に来てくださいね。

私のほうでも色々調べておいたこともあって聞いてほしいですし、夕飯のそのつもりで準備してますからね。」

「それを聞いて安心しました、明日は7時には会社を出られる予定ですので駅には8時くらいに到着すると思いますから、またはっきりしたら電話ますね!」

電話を切った夢子は本格的に祝杯をあげた。

明日は有給休暇でお休みにしていたので午前中はゆっくり寝ておこうと思った。

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