デートの後に連絡が取れない【女性向け恋愛コーチング44話】

前回のお話:婚活に後悔後に立たず【女性向け恋愛コーチング43話】

デートの後に連絡が取れない

朝九時になったら元へのお礼の電話をしようと、部屋の中を落ち着かない様子で歩き回っていた夢子だったが、10分前で我慢できなくなってスマホを取り出しでダイヤルした。

しかし電波の届かないところにあるか電源が入っていないためかかりません、のメッセージが流れるだけだった。

もしかしたらスマホに登録するのを間違えたかと思ったが、本人の目の前で番号交換したわけだし、電話番号が間違っている可能性はゼロだった

10分おきに3回電話しても同じ状態だったので、ショートメールを使ってメッセージを送ってみる事にした。

元は白黒画面のガラケーでメールアドレスも持っていなかったので、電話番号から送信できるショートメッセージ以外に連絡を取る手段が無かったのだ。

しかしガラケーで会社が違うからなのか夢子のメッセージは配達できませんでした、という何とも悲しい通知が送られてきただけだった。

夢子は元の自宅の住所も聞いていなかった事を悔やんだが、今から後悔しても何もならない事は夢子自身が良く分かっていた。

ここで夢子は冷静になるために何故かコンビニで買った、カボスサワーの缶を景気よく開けて一気に飲み干した。

そうする事によって見えない力が働いて再び元さんを呼び寄せる事が出来るように思ったのだが、本当は不安な心を打ち消すためだけにそうしたのかもしれなかった。

お昼になっても元の電話は同じ状態で夢子は今の状態について考えてみる事にした。

昨夜の事は飲み過ぎてしまって記憶が定かでない部分もあるのだが、それなりに二人の仲は進展したように思えるのだが、最後はタクシーを拾って夢子だけをタクシーに乗せたのは少し不安だった。

いやかなり大きく不安だった。

夢子はどこまででも付き合う態度を露骨に表していたわけだし、三次会だってホテルだって喜んで付いてくる事は分かっていた、それでも夢子は一人で帰宅させられた事が時間の経過とともに不安を大きくしていた。

「きっと昨日は飲み過ぎて携帯の電話を切ったまま寝ているか忘れているのよね」

と自分に言い聞かせてみたものの実際に元が今どこで何をしているのかが、気になってしまって食欲がわかなかった。

結局夕方になっても何の進展もないまま、相変わらず携帯は通じないままだった。

人工知能結婚相談所から電話が一回有ったが無視して出なかった。

連絡が取れないまま馬車がかぼちゃに変わる時間になってしまい、今日は本当に何もしないまま一日が終了した。

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