結婚相手の年収VS貯蓄額【女性向け恋愛コーチング41話】

前回のお話:結婚を意識したデート【女性向け恋愛コーチング40話】

結婚相手の年収VS貯蓄額

年収が400万円に満たない元だったが、なんと貯金が1千万円有るという事なので仮に結婚しても直ぐに貧乏生活になることは無いのか、それとも今までどおり収入の10%を貯蓄に回す生活を継続するので、とうぜん共働きが必須で子供が出来たら相当倹約生活が必要になるのか、何度も乾杯を重ねてしまった夢子には考えることが出来なかった。

そもそも未だプロポーズされたわけでもなく一回目のデートをしているだけなので、深く考えることを止めて、とにかく今夜は楽しむことにした。

さり気なく時計を確認するとまだ20:30分だった。

いつの間にかふたりともすっかりビーフシチューを平らげていて、夢子としてはできればもう1軒どこかに行きたかったし、成り行き次第で朝帰りも望むところだったが、調子に乗って乾杯を重ねすぎてしまったようで、もしかしたら許容量を超えてしまっている心配も有ったが気にしないことにした。

元もテーブルに空になったお皿が並んでいる状態で、これ以上長居する雰囲気でもなかったようで夢子に提案をしてきた。

「綺麗な女性と食事をすると楽しいです。

そろそろこのお店は出ようと思いますが夢子さんはまだ大丈夫ですか?

知り合って間もない女性に図々しいと思われてしまいそうですが、まだ一緒にいたいと思ってますのでもう1軒だけ付き合って貰えますか?」

たぶん元は夢子の発散する雰囲気から心を読んで提案してきたのだと思った。

「はい!喜んでどこでもお付き合いします。」

「はは、どこでもなんて言われたらいつもの癖でセンベロ行っちゃいますよ!」

「あの、センベロってお店はどんなところですか?」

「はい私の場合、昼はワンコイン夜はセンベロなんて言われてますけど、月に一回くらい給料日後とかに唯一の楽しみで行くところで、千円でベロベロになるまで飲めるような安いお店を指す俗称です。

まぁ給料が安い上に半強制的に10%を貯金に回す生活ですからそれ以外に選択権が無いんですよ。

それで多少の貯蓄は出来ましたけどこのまま結婚難民で終わってしまって、しかもお金を使う前に貯蓄を残したままポックリいってしまったら、相当悔しい人生になってしまいますね。」

「私も一度そのセンベロって所に行ってみたいです♪」

「ダメです!

今夜は軍資金を社長から貰ってきていますし、夢子さんみたいなレディが足を踏み入れるような場所じゃないです。

先輩からチーズが美味しいイタリア料理の店も聞いていますので、そちらにご案内させて頂いて宜しいですか?」

夢子は心の中で”やった!”と叫ぶつもりが実際にガッツポーズしてやったと叫んでしまって元に笑われてしまった。

元がお会計をしっかり領収書を貰って済ませて店の外に出た。

「すいません15分ほど歩きます。」

夢子は頷いて素早く腕を絡ませて元に体を寄せるように寄り添い歩き出した。

かなり飲みすぎてしまった夢子にとって少正気に戻る15分の歩きは助かったし、こうやって男性と腕を組んで歩くのは幸せだった。

(年収500万円で貯金なしの男性より年収400万円で貯金が沢山ある男性だったら、まぁ貯金が有る方が手堅く生活する男性みたいで良いかもしれない)

そんな事を思いながら二人は目指すお店に歩みを進めた。

このページのAI朗読(字幕付き)

次回:焦って婚活に失敗した兄の話【女性向け恋愛コーチング42話】