結婚を意識したデート【女性向け恋愛コーチング40話】

前回のお話:低収入の男性との結婚【女性向け恋愛コーチング39話】

デートの待ち合わせ場所

元とのデートの日は会社を1時間早退して一旦帰宅してから待ち合わせ場所に向かったのだが、メイクに手間取ってしまったせいもあって到着したのはギリギリだった。

昨日の夕方にAI(人工知能)結婚相談所から次のお見合いの連絡があったが、今日の元とのデータでうまく進展したら次のお見合いは不要なので返事は保留にしておいた。

絶対に来てくれると信じていた夢子だったが、やっぱり本人に会うまで不安だったのだが、幸いにも先に到着していて夢子を見つけると軽く会釈した。

「ぎりぎりになってしまってごめんなさい、随分とお待ちになったのではないですか?」

「僕もいま到着したところです、先日は有難うございました楽しかったです。」

そこで夢子は用意したプレゼントを渡そうとして家に忘れてきたことに気が付いて焦った。

(わちゃ~プレゼント玄関に置いてきちゃった・・)

「あの焼き鳥屋さんではご馳走になる形になってしまってすいませんでした、それであの元さんに渡そうと思ってプレゼントを用意したんですけど、すいませんそれが家に忘れてきてしまって・・・ほんとすいません今日は全部私が奢りますから・・

でまた会うときに絶対にプレゼント持ってきますから・・すいません。」

「プレゼント買っておいてくれたのですか?もうその気持ちだけでメッチャ嬉しいです!

それに今日は私が出しますから心配しないで下さい、実は今日はデートだから定時に退社しますって社長に話したら、随分と喜んでくれてポケットマネーから3万円くれたんですよ!

まぁ受け取ってしまったから今日のデートの報告義務が発生してしまうのと、たぶん社長が経理に手をまわして調整するんだと思いますけど、領収書貰えるところはもらって来いって言われてますので、まぁとにかくそんな事で今夜はよろしくお願いします。」

事前に元の勤め先を調べていたので中小企業だという事はリサーチ済みであったが、この話を聞いただけで家族経営みたいな雰囲気の零細企業っぽいなと夢子は勝手に推測した。

「じゃ夢子さんお腹も空いたと思いますから早速行きましょう!」

どうやらお店を予約してあるようだった。

お店まで歩く間に改めて元が自己紹介を始めたので、夢子も名前や住んでいる場所や今の仕事や少しためらったが自分の年齢を告げた。

夢子の年齢を聞いたときに元の表情が変わるかどうか気になったが、別に40過ぎていると聞いても何の変化も無かったので夢子はホッとした。

「さあ着きました!」

デートでお食事

案内されたのは少し高級な感じがして、でも庶民でも気軽に入れる雰囲気の洋食屋さんだった。

「夢子さんは結構お飲みになりますよね?

ここは色々揃ってますし、それにここのビーフシチューはとっても美味しいんですよ!」

夢子がお任せしますと言うと元はビーフシチューのセットそれに合う飲み物を注文した。

「偶然というか八坂神社のお導きというか知り合って、こうして二人で一緒に夕食を楽しむなんてほんとうに面白いですよね?

ところで先にはっきり伝えたいことが有りましてすいません言わせて頂きます。

私も元さんも婚活中という事ですけど、私は42歳ですから四十を超えている5歳年上の女になりますけど、その辺に拘りとか無いですか?

あればはっきり言っていただいて今夜は思いっきり二人で楽しんでそれっきりにしませんか?」

このセリフは最初から言おうと決めていた言葉で、言い難いことは先に言ってしまうという鉄則に従っただけだった。

元はびっくりした表情になって即座に言い返した。

「と、とんでもないです。

わたしこそ勤務先は零細企業で正直年収350万円くらいの低収入です。

一応結婚すれば家族手当が付いてもう少しは上がると思いますけど、この年でこの収入だと稼ぎの良い派遣社員さんにも、負けてしまうくらいの給料でそれでも大丈夫ですか?」

夢子は自分で出来る最高の笑みを浮かべて答えた。

「安月給って自分で最初お会いした時にはっきり言っていたじゃないですか!

それを嫌だったら自分からデートに誘わないですよーだ。」

丁度飲み物が運ばれてきたので2人で乾杯して一気に飲み干してすぐにお代わりを頼んだ。

ビーフシチュー

それからの会話の話題は気がつくと婚活の難しさについての話になっていた。

「男の場合はですね、やっぱり経済的な部分で選別されるところが大きくて、ハイクラスな男性専用!はいくつもありますけど低収入な男性向け結婚相談所みたいのは皆無なんですよね。

私の場合はこれといったアピールできるところも他の婚活スペックも大したこと無いわけですけど、中にはとっても良い人なのに収入だけで結婚相談所に相手にされていない男も多いのが現実じゃないでしょうかね?」

「花形産業が10年経ったら斜陽産業になっているなんて例は山程ありますし、確かアメリカの大部分の億万長者は過去に自己破産した経験があるって聞いたことがありますから大丈夫ですよ。

それより女性の場合は年齢で判断されるから厳しいですよ!

収入の方は未来はどうなるか分からないわけですけど、年齢はどんなに抗っても毎年しっかりプラスされますからね!」

それから話題はお互いの仕事の話に移っていった。

元はたった一人の営業マンとして新規顧客開拓から顧客のフォローまでをほぼ一人でやっているという事で、会社の売上は儲かっているとは言えないまでも安定しているとの事だった。

そして夢子のある質問で思いがけない返事を貰う事になる。

「元さんは外で飲まれる事は多いのですか?」

接待営業ってやつで取引先を接待する以外は無いですね。

実はうちの社長は社員の私生活にまで介入してくるところがあって、入社してからずっと収入の10%を貯金するように命令されていまして、お蔭で1千万円の貯金は出来ましたけど外食に行く事も少なくてもっぱら家飲みですよ。

夢子さんと出会った時は例外中の例外って感じですかね。」

夢子の頭にビンゴ!の声が響いた。

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