お見合いの敗因【女性向け恋愛コーチング38話】

前回のお話:デートの約束を取り付ける口実【女性向け恋愛コーチング37話】

AIによる結婚相談所

村田様よりお手紙をお預かりしておりますのでご連絡下さい。

AI(人工知能)結婚相談所

そんなメールが夢子に届いたのは夕方だった。

京都から帰った日はシャワーを浴びてそのまま会社に行ったので、元さんに貰った名刺から勤務先について調べようと早く帰宅する予定だったのだが、村田さんからの返事も気になったので、電話をして帰りに寄ることにした。

結婚相談所相談員

「いらっしゃいませ、お待ちしていました。

こちらが村田様よりお預かりしているお手紙になります。」

そういって封筒を夢子に差し出した。

「手紙以外に村田さんから何か聞いてますか?」

その質問には黙って首を横に振っただけだったので、手紙だけを受け取って直ぐに結婚相談所から外に出てきた。

AIによる結婚相談所

夢子が出ていったあと結婚相談員と支店長が話を始めた。

「夢子さんって言ったけ今の40過ぎの女、いきなり村田さんへ手紙を持ってきてまぁ何もしなかったらもう少し夢を見ていられたのに、さっきの手紙は100%断りの内容だから、数日中に次のアクションをアナウンスしないと、退会されちゃうだろうから今週末までに次の見合い相手を伝えてフォローしといてね」

「はい、本人には伝えてませんが手紙を渡した時点で、四十過ぎてこれから子作りとか子育て考えたら難しいって事を言われてますから、3人ピックアップしておきましたので週末には伝える準備は出来ていますから大丈夫です。」

「頼むよ、あの人には半年は頑張って見合いしてもらわないと女性会員が少ないんだから、上手に引っ張って辞めないようによろしく頼むな

今日はこれから村田さんからのお断りの手紙を読んで落ち込むだろうから、明後日辺りに連絡入れるのがいいかな?」

「分かってます、サクラを使うとなるとコストも掛かりますし、バレても信用問題になってしまいますからね。」

入浴中

直ぐに手紙の中身を確認したかったが流石に京都から帰ってそのまま出社したので、中身を確認する前にバスルームに入って体をほぐしてからにした。

バスルームから出た夢子は先ず琥珀色の液体を胃袋に流し込んでから封を開けた。

封を開けると手書きの手紙が出てきた。

夢子様

ご無沙汰しています村田です。

お手紙ありがとうございます、何度も読ませていただきました。

そしてごめんなさい。

親父との関係についてはお見合いのときにお話したと

まで読むと手紙を丸めてゴミ箱に放り込んだ。

ゴミ箱

「ケッ!だれがマザコン男と結婚なんてするか!」

手紙には親父の反対と書いてあるのだからマザコンでは無いのであるが、村田さんの事はこれで綺麗さっぱり忘れることが出来ると、前向きに考えることが出来ると思ったが、琥珀色の液体を流し込むうちに何故かお見合いの敗因について自己分析していた。

それは京都で知り合った元さんとの週末デートを前にして、改善すべき点があれば週末までに何とかしようと思ったのだ。

しかし何度考えても自分の年令が40歳を超えている以外に思い浮かばなかった。

昨夜は自分の年令を言わないまま次のデートの約束を強引とも言える形で取り付けたわけだが、元の年齢が36歳という事は自分は5歳年上の女性という事になるわけだ。

今度会うときには自分の年令を打ち明けないわけにもいかないだろうし、サバを読むのもしたくなかったし、友達にドラえもんもいないので忘れる事にした。

「容姿よーし、性格よーし」と声に出してみたものの、じゃ婚活をスタートしてもう一ヶ月も経つのに、今だにお見合いから次のステップに進んでいない現実は心を暗くしていくようだった。

しかし落ち込もうがくよくよしようが現実は何も変わらないのだと思い直して、週末のデートに向けて作戦を立ててみようと思った。

このページのAI朗読(字幕付き)

次回:低収入の男性との結婚【女性向け恋愛コーチング39話】