お見合い相手からの回答【女性向け恋愛コーチング29話】

前回のお話:結婚相談所の本音【女性向け恋愛コーチング28話】

結婚情報サービス

村田さんとのお見合いから3日経過していたが何の連絡もなかった。

少し前に立ててばかりの婚活戦略では今は自分磨きをして、可能な限りの行動を持って男性と出会うキッカケを圧倒的に増やす時期なのだけれど、村田さんの回答が来るまで何もする気がおきなかった。

それなりに日常生活を過ごしながらメールの着信を1時間おきにチェックしていたが、お目当ての連絡が入っていない事を確認して、スマホをバックに戻すという事を一日に20回以上やっていたので、仕事ではつまらないミスを頻発していた。

たぶん村田さんから次のステップ、デートの希望が入れば他の婚活に身が入らないだろうし、逆にNG回答だった場合、気持ちを切り替えて婚活が出来るかどうか自信がなかった。

仕事が終わって定時に退社した夢子は、外に出るともう一度スマホを取り出してメールをチェックすると、待ちに待った結婚相談所からのメールを受信していた。

Subject:お見合い相手の村田様よりお返事がありました。

夢子様

お世話になります、AI(人工知能)結婚相談の黄昏結婚相談所です。

先日はお忙しいなかお見合いお疲れ様でした。

早速ですが村田様より回答を賜りましたので、直接面談させて頂き詳細をご説明させて頂ければと思います。

ご都合の良い日時をご連絡いただけますようお願いいたします。

「やった!」

夢子は思わず飛び上がって時計を確認して、結婚相談所に電話した。

「もしもし、本日お見合い結果のメールを頂きました夢子と申します。

結果を直ぐに知りたいのですが今からそちらに向かえば30分で到着しますので、今から伺っても宜しいでしょうか?」

夢子は電話を切るとタクシー乗り場に急いだ。

タクシー

タクシーに乗り込むと運転手にスマホの画面を見せながら言った。

「この画面の場所まで大至急で」

20分後にタクシーはAI(人工知能)結婚相談所の玄関前に到着した。

結婚相談所相談員

「いらっしゃいませ、わざわざお越しいただきまして有難うございます、お待ちしていました。

こちらのお部屋にどうぞお入り下さい。」

お見合いの席に昆布茶

「早速ですが村田様からのご回答を申し上げます。

夢子様に好印象を持たれたという事で、ご両親に夢子様のことをお話されたと言う事です。

そしてその結果ですが説得は難航しそうという事でした。」

「村田さんのご両親は良く思われなかったという事ですか?」

「はい、お察しの通りです。」

「説得は難航しそうというのはどういう事ですか?」

「村田様よりのご回答はこれが全てでして、それ以上は私どもとしても分かりかねますので、暫く様子を見ては如何でしょうか?

望みは薄いですが村田様がこれからの更に良い人が現れなかった場合、もしかしたらご両親の気が変わって説得できるかもしれませんし、夢子様ももっと素敵な男性が現れる可能性もありますから頑張りましょう。

あの村田さんが気に入って両親に報告したのですから自信を持って大丈夫ですよ。」

夢子はどう反応して良いのかさっぱり分からなかった。

完全にNGであれば綺麗サッパリ諦めて次の婚活に取り組めるのだが、蜘蛛の糸ほどの希望が村田さんに残っている状態で、割り切って他のお見合いに望めるのかどうか、少し時間が立たないと気持ちの整理が付かなかった。

「有難うございます、きょうはもう帰ります。」

そう言って夢子は席を立った。

AIによる結婚相談所

「なかなか上手に伝えられたんじゃない、実際村田さんの家では親父さんが駄目と言ったら、デートに進める可能性はゼロパーセントなんだけど、それを言ってはおしまいだからね。

だからああやってウチで頑張って婚活を続けようという希望を持たせるような方向に持っていかないとね。

いま男性会員に比べて女性会員が圧倒的に少なくなってるから、あまり結婚スペックが高くない女性会員は少なくとも半年間は囲い込んで、できるだけ沢山の見合いをこなしてもらわないと、売上的に厳しくなってしまうから君もそんな考えで上手に会員さんと接するようにね。」

「はい、がんばります。」

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