婚活に有利な趣味と不利な趣味【結婚相談所体験26話】

前回のお話:玉の輿へ挑戦【結婚相談所体験25話】

婚活に有利な趣味と不利な趣味

村田さんが婚活に不利だからという理由で、プロフィールに出していなかった趣味について話すという事で出した写真見ても一体何が趣味なのか夢子にはさっぱり分からなかった。

「あのこれ何の写真ですか?」

「私が撮影したUFOです。」

「何か凄そうですね、けどこれって別にお見合いに不利な趣味とは思えないですし、ちょうど私の子供時代には矢追純一さんの、木曜スペシャルが大人気でしたから、あれだけ人気があったって事はみんな好きなんじゃ無いですか?」

村田さんはホッとしたような表情になった。

「そういう人は珍しいというのがブライダル業界の一致した意見のようで、いまどき四十にもなって愛読書は学研のムーで、空飛ぶ円盤を追いかけて写真を撮影するのが趣味です。

それからユリゲラーとかミスターマリックみたいな不思議なのが大好きです。

超常現象をウォッチするのが趣味ですなんて事をプロフィールに書くと、お見合いに絶対不利だからって事で封印されていたんですよ。」

夢子も思っている事をそのままストレートに話すことにした。

「そうですよね、私もお見合いに有利だからって理由で、趣味は料理と手芸なんて書きましたけど、料理なんて本当に必要に迫られてたまに自分のために作るくらいですし・・・

だいたいですね、見ず知らずの男の人と結婚して一緒になることが前提なんですから、その前に出来るだけ話が合う人と一緒になれるように、趣味とか生い立ちを書くのが目的なのに、この趣味を書いておいたほうが受けがいいから有利だとか、そんな有利不利でプロフィールを書くのはおかしいですよね?」

「私の部下なんかですね、もう斗酒なお辞さずみたいなウワバミみたいなヤツ何ですけど、お見合いの釣り書きにはアルコールは、たしなむ程度って堂々と書いて結婚相手を見つけましたけど、結婚して半年持ちませんでしたね。」

「そうなんですか~

あのその趣味は普段からも非公表なんですか?」

「私に近い人も社内もみんな知ってますから隠しているという訳じゃないのですけど、ただ会社の社長として対外的に良くないと親父は考えているようで、社長室に学研ムーとか置いておくと、どこかに隠されてしまうので基本的に会社には持ち込まないようにしています。」

夢子は今までに会ったことがない面白い人だと感じたが、自分には人に言えるような趣味もなにもないのが辛かった。

「村田さんはUFO見たこと有るんですね?

本当にいるんですね!私も見てみたいです。」

「佐賀県に有名なスポットが有って写真はそこで撮影したものですけど、それが目的で行くとは言えないので、福岡で自分の会社が出店する展示会の応援にでかけた時に、夕方仕事が終わってからレンタカーで出かけて、運良く遭遇して写真も撮って朝戻ってきて、そのまま展示会のブースに立っていたので大変でしたよ。」

ドアがノックされて相談員が延長時間の終了を告げた。

婚活3分勝負

村田さんは楽しかったです有難うございますと言って頭を下げて出ていった。

お見合いルームには夢子と女性相談員の二人っきりになった。

「この先はどうすれば良いですか?村田さんとはもう一回会ってゆっくり話がしたいです。」

玉の輿と言える高年収の男性という事よりも、少し変わっていて世間知らずっぽくて、それでいて育ちが良い感じで、心からもう一回会ってみたいと思った夢子の願望に対して、帰ってきた答えは期待していない内容だった。

「村田さんは何度もお見合いして決まらないって話しましたけど、その理由はこれからお見合い相手のプロフィールを持って、両親に相談してから次にデートに進むか決めるの。

それで大概はお断りのお返事になってしまうんだけど、それが本人の希望なのか両親の意見なのかは私達もわからないんですよ。

夢子さんとしてはぜひ今度デートしたいって希望は伝えるから、あとは数日中に連絡しまうすから少しお返事を待っていて下さいね。

今日はこれでおしまい、お疲れ様でした。」

このページのAI朗読(字幕付き)

次回:結婚相談所の本音【結婚相談所体験27話】